ドロップシッピング詐欺に注意

ドロップシッピング詐欺という犯罪が問題になっているのをご存知でしょうか。ドロップシッピングがネットショップオーナーにとって便利なシステムとして広まりつつある一方で、ドロップシッピング詐欺を行う人も出てきており、テレビなどで報道されるなど社会問題にもなってきています。

ドロップシッピング詐欺の手口は「誰でも簡単に」ネットショップがオープンできるといってドロップシッピングをやらないかと勧誘することから始まります。そのための商材は豊富にそろえてあるし、万全のサポート体制があると言い「必ず儲かるから」と言ってその気にさせるのです。しかし、もちろんドロップシッピングは必ず儲かるものではありませんし、儲かるためにはそれなりの努力が必要になります。しかも、ドロップシッピング詐欺では「必ず儲かる」というふれこみで数十万円～百万円以上の初期投資をさせるのです。登録料であったり、ホームページの作成料であったりその内容な様々ですがショップをオープンさせるための費用として法外な費用を請求させることから、ドロップシッピングが悪質な詐欺として問題になっているのです。しかも、高いお金を払って登録してみたら、商材がほとんどなかったり、市価を超えていて売れそうもなかったり、販促グッズなども全く提供してもらえなかったりと、売れる状況ではないため結局払った分はすべて損をしてしまいます。

本来、ドロップシッピングは開業資金が全くかからないものです。DSPによっては多少経費が掛かるところもありますが、それでも数千円程度の登録料や、月々数百円の経費程度で、数十万円も費用が発生するのは普通ではありません。もしもドロップシッピングや通販素材.comなどの人気DSPは、どれも登録料や会費は無料で、商品を売ることでDSPも利益が得られるようなシステムになっています。そのため、もし全く商品が売れなくてもドロップシッパーが儲からないだけで損をすることはありません。ただし、ドロップシッパーが販促のために広告などを出したお金は、結局売れなかった場合に損になってしまうこともありますが、これはドロップシッピング詐欺ということにはなりません。

ドロップシッピング詐欺に合わないようにするためには、まず「絶対儲かる」「簡単に稼げる」「一日10分程度の作業で毎月10万円以上儲かる」などと言ったうまい話は信用しないこと。初期費用に多額の費用がかかるところは、避けるのが基本です。ドロップシッピングについては、無料で始められるところがいくらでもあるので、そうしたところから始めるようにしましょう。また、DSPによって詐欺とまではいかなくても、サポート体制が十分でなかったり、商品が全く売れなかったりしてトラブルになるケースは少なくありません。ドロップシッピングを始めるときは、業界やDSPについてしっかり調べて、十分な知識を得てからスタートすることをおすすめします。